死者1万人超え、病院攻撃で乳児ら犠牲に
2023年10月7日、ハマスは「ガザ地区」からイスラエルに向けた大規模なロケット攻撃、戦闘員による侵入攻撃を始めました。イスラエル側もすぐに報復作戦とし、連日「ガザ地区」への激しい空爆で応酬しています。11月上旬には「ガザ地区」での死者が1万人を超え、うち4割以上が子どもだと言われています。
イスラエル軍はハマスの重要な拠点があるとし、ガザ地区の病院などで地上作戦を実施しています。これにより、医療機器の停止や水・食料の不足などで新生児を含む患者や避難民が犠牲になっています。通信の遮断や燃料不足により人道支援物資の管理・調整も難しくなっています。
こうした状況を受け、中東だけでなく米国やヨーロッパ各地でイスラエル軍のガザ侵攻に反対する抗議デモが相次いでいます。戦闘が長期化するなか、戦火の拡散への警戒も必要になっています。
イスラエルは11月22日、少なくとも人質50人の解放と引き換えにハマスとの戦闘を4日間、休止することを閣議決定したと報じられています(11月22日時点)。
【主な参考資料】
The World Factbook(CIA)
パレスチナ基礎データ(外務省)
人口密集地、被害が集中 ガザ、衛星データを分析(朝日新聞デジタル)
イスラエルがガザへの燃料搬入容認、1日トラック2台分 米政府から「相当な圧力」(BBC)
ガザ地区の死者1万人超に うち4割以上は子ども 保健当局(NHK)
シファ病院から新生児31人を退避 WHOチーム「医療機能は停止」(NHK)
イスラエル、4日間戦闘休止へ 人質50人解放と引き換え(日本経済新聞電子版)