「投資の神様」ウォーレン・バフェット氏(写真:ロイター/アフロ)
  • 「投資の神様」ウォーレン・バフェット氏は、どんな投資スタイルなのか。2024年から新たなNISA(少額投資非課税制度)が始まる前に、バフェット氏の投資スタイルを2回に分けて学ぶ。
  • 割安の株を底値で買い、長期で保有するというイメージが強いが、本当か。アップルや日本の商社への投資で注目されているが、実は平均保有期間は3.8年。買って半年以内に売却した株も目立つ。
  • バフェット解剖 世界一の投資家は長期投資家ではなかった』(前田昌孝、宝島社新書)から一部抜粋してお届けする。(JBpress)

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新NISAはバフェットに学べ(前編)勝ち筋は「分散」ではなく「集中」投資

 毎年2月15日前後、5月15日前後、8月15日前後、11月15日前後の4回は、バークシャー・ハザウェイの保有銘柄報告書(13F)の公表日に当たります。米国のほかの機関投資家もまったく同じタイミングで保有銘柄報告書を米証券取引委員会に提出しますから、プロが運用する大きなおカネがどこに向かおうとしているのか、多くの市場参加者が関心を持って見ています。

 特にバークシャー・ハザウェイの報告書に新しい銘柄が出てくると、あちこちで「バフェット氏が○○を買った」などと報道され、その企業のどんな点がバフェットさんの興味を引きつけたのだろうかなどと、しばし話題になります。

 アップルやコカ・コーラ、アメリカン・エキスプレスなどを大量保有していることは周知の話として、これまでほかにどんな銘柄が「バフェット銘柄」として話題になったのでしょうか。ただ、銘柄をアルファベット順に並べるだけでは、バフェットさんがどこに力を入れているかわかりませんから、保有中か売却済みかにかかわらず、ピーク時(最高)保有額の大きい順にランキングしてみます。