平均保有期間は3.8年。実は「短期」投資家かも

 バークシャー・ハザウェイの保有銘柄の変化を見ると、コカ・コーラやアメリカン・エキスプレスはともかくとして、投資額の大きいコア銘柄といえども、適宜、入れ替えられていることがわかります。コア銘柄の仲間入りができないようなもっと小さな銘柄の場合には、買ってから1年もしないうちに売却されることもしばしばです。

 最近でも2022年9月末の保有銘柄報告書でバークシャー・ハザウェイによる投資が明らかになった半導体大手、台湾積体電路製造(TSMC)の名前は、2023年3月末の報告書には掲載されていませんでした。株式数でいうと、2022年9月末に6006万株の保有報告があったのに、12月末までには大半が売却されて829万株だけが残り、それも2023年3月末までに完全に売却されたのです。

 新型コロナウイルスのワクチンを開発したファイザーの株式も、2020年6月末の報告書に初めて掲載されたのに、9月末には消えていました。報告書に銘柄名が出るたびに3カ月保有したという仮定を置いて試算すると、ファイザー株はわずか3カ月しか保有しなかったことになります。

 医薬品大手ではメルクの株式も2020年6月末の報告書に初めて登場したのに、2021年9月末の報告書には載っていませんでした。バフェットさんが金を買ったとして話題になった、カナダの金鉱会社バリック・ゴールドの株式も2020年6月末と9月末の報告書に登場しただけでした。