スイスにあるBIS(国際決済銀行)の本部ビル(BISのサイトより)

 過去のコンテクストを理解すれば、今が分かる。

 今が分かれば、未来が分かる。どうすべきか分かる。

 世界最大の課題を解決する時に、世界最大のイノベーションが生まれる。

 世界最大の課題は生命体地球と人類の存続。

 日本が「世界課題解決先進国」となる時が来る。

 世界最大のイノベーションが日本を中心に生まれる時が来る。

 世界最大の課題とは、全人類の生存に必要なエネルギー、特に再生可能エネルギー、食料、水、資源、環境、住居、交通、医療、などの不足。

 つまり、物質の不足。情報だけでは物質は作れない。

 情報は、食べられず、飲めず、呼吸できず、その上で眠ることも、移動することもできない。

 人は、物質なしに生きていくことはできない。

 物質を作るときに、最重要なのは生産技術と技術者。英語もインターネットも、その補助でしかない。

 日本にはまだ、世界一の生産技術が多くあり、技術者がいる。

 しかし、日本の生産システムを、イノベーションの生態系にし、世界化するには、巨大な資金が必要だ。

 世界一の年金基金。32年連続世界一の対外純資産。日本には巨大な「国民金融資産」がある。眠ったままだ。

 日本の「国民金融資産」を動かし、日本からの「成長企業投資」に「国民金融資産」を導き、世界企業を次々と誕生させる。

 企業と経済と国民資産の成長をもたらす。

 「年金運用改革」と「21世紀型メインバンク」

 それが必然となる。

 まず、今の日本の「国民金融資産」と「金融システム」の惨状を認識し、その原因を過去に探ってみよう。