![1991年、6年ぶりに年ぶりにそろってテレビ番組に出演したクレージーキャッツのメンバー。左から安田伸さん、犬塚弘さん、ハナ肇さん、植木等さん、谷啓さん、桜井センリさん](https://jbpress.ismcdn.jp/mwimgs/2/a/600mw/img_2a698b5a9c3c54466678aa005cf1ae28254034.jpg)
(作家・ジャーナリスト:青沼 陽一郎)
大スターたちが次々と…
昭和の時代に名を馳せた歌手やタレントの訃報が相次ぐ。
10月8日には、シンガーソングライターの谷村新司が74歳で死去。
![「ホットジャム'79 イン つま恋」のステージで歌うアリスの谷村新司さん=1979(昭和54)年7月28日、静岡県掛川市「つま恋多目的広場」](https://jbpress.ismcdn.jp/mwimgs/e/4/600mw/img_e4a529ba2f1527badc2f956a4d2e9b1a131346.jpg)
14日には、「タケモトピアノ」のCMで知られる俳優でコメディアンの財津一郎が、慢性心不全で亡くなる。89歳だった。
![財津一郎さん。1974(昭和49)年7月10日撮影](https://jbpress.ismcdn.jp/mwimgs/c/4/600mw/img_c472aeb72865cfdfaf6a1da182323f6d201803.jpg)
18日には、「もんた&ブラザーズ」などで活躍したシンガーソングライターのもんたよしのりが、大動脈解離のため72歳で亡くなると、27日にはコミックバンド「クレージーキャッツ」のメンバーで俳優としても活躍した犬塚弘の訃報が伝えられた。94歳だった。これで「クレージーキャッツ」のメンバー全員が鬼籍に入ったことになる。
![もんたよしのりさん。婚約発表記者会見、1982(昭和57)年4月の婚約発表会見のとき。ホテル・ニューオータニにて](https://jbpress.ismcdn.jp/mwimgs/f/c/600mw/img_fc68e734753cc780fa579cac67888c80149426.jpg)
「クレージーキャッツ」が人気を集めたのは、1960年代のこと。1955年にハナ肇(1993年に死去)に誘われた犬塚らがグループの前身となる「キューバン・キャッツ」を結成すると、植木等(2007年に死去)、谷啓(2010年に死去)らが加入し、テレビバラエティー「シャボン玉ホリデー」や、1961年発売の「スーダラ節」が大ヒットした。
とはいえ、それも私が生まれる以前のことで馴染みも薄い。むしろ、後進の「ザ・ドリフターズ」を見て育った世代だ。まして、平成生まれともなると、知らない人のほうが多いはずだ。
ただ、私の中には『馬鹿が戦車(タンク)でやって来る』というハナ肇と犬塚弘が共演した山田洋次監督の映画が、強く印象に残っている。公開は1964年12月で、やはり私が生まれる以前の作品だが、それでも大学生だった頃にクレージーファンの先輩に勧められて観た。