学校に行かない間、親ができる3つの行動とは
──子どもを長期間休ませても学校に行けない場合は、どのように行動するべきでしょうか。
石井:在籍している学校に毎日通う以外の選択肢を、親自身が用意するべく動き始めるのがベストだと思います。具体的には以下3つのアクションを勧めています。
- 近くのフリースクールに相談する
- 地域の教育支援センターに相談する
- 子どもが通っている学校の1つ上の学校(子どもが小学生なら中学校、中学生なら高校)に相談する、です。
(1)に関しては、フリースクールでは子どもの体験入会や親向けの相談会を実施している施設が多いです。そこに相談してみるのも方法の一つです。
(2)の教育支援センターは不登校の子どもを受け入れている公の機関です。こちらは場所によって運営のクオリティにばらつきがあるのが難点ですが、中にはものすごく熱心に不登校支援を長年されている教師の方もいますので、相談してみると良いと思います。
(3)はトリッキーな方法ですが、とても有効です。子どもが小学生の場合、中学校の方が不登校の数が多いので、具体的なノウハウも蓄積されているケースが多く、高校は小中学生時代に不登校経験がある生徒を受け入れている学校も多いです。
こうした「カテゴリーが1つ上の学校への相談」の最大のメリットは、親の不安と希望、子どもの希望の3つを考慮した上で、現実的な将来の選択肢を提示してくれるところにあります。すると、子どもが家にいる今でもできることが見えてくるでしょう。今通っている学校とだけ対応していると、「学校に行かせること」だけが目的化してしまい、親も子どもも、身動きが取れなくなってしまいます。ハードルが高く感じるかもしれませんが、一度電話で問い合わせてみても良いでしょう。