数日間試乗した5代目プリウスのZグレード(プラグインハイブリッド)(筆者撮影)

大胆なデザイン変更、まだ目新しい存在

「あれ? このクルマなんだろう?」

 2023年6月上旬、トヨタ自動車の新型「プリウス」のZグレードで都内を走ると、周りのクルマのドライバーや街を行き交う人たちから刺さるような視線を感じた。長年慣れ親しんだ「あのプリウス」とは別物とも言えるデザインだからだ。

 5代目となるプリウスは今年1月10日に発売され、プラグインハイブリッド車(PHV)のZグレードの発売は3月15日だ。いずれも市中に出回っている数はまだ限定的で、目新しいクルマという印象を持つ人が少なくないのかもしれない。

 日本自動車販売協会連合会によると、5代目プリウスの国内販売台数は3月が9861台(乗用車ブランド別11位)、4月が7838台(同4位)、5月が9233台(同2位)となっている。かつての勢いはないものの、順調な滑り出しといえるだろう。

 プリウスは1990年代後半から2010年代にかけて、「エコカー」というカテゴリーを牽引してきた。だが今や、エコカーの主役の座は電気自動車(EV)に奪われつつある。ハイブリッド車(HV)でエコカーとしてのブランドイメージをほしいままにしてきたプリウスは、EV時代にどこへ行くのか。

 PHVのプリウス・Zグレードで首都圏周辺の一般道や高速道路を走りながら、プリウスの未来を考えてみたい。