2年で貯めた5兆円で「反転攻勢」へ
その孫氏が2年間の雌伏を経て、反転攻勢を宣言した。

「10代の時には毎日右脳を使い、1年間で250ほどの発明をした。経営者になってからは左脳を使ってばかりいたが、昨年11月から、自分が本当にやりたいことはアーキテクトだ。人類の未来はどうなるのか、どうあるべきかを設計する。それから毎日右脳を使って、8カ月で630件発明した。1年間で1000件になるかもしれない」
孫氏は10代の時の発明の中から自動翻訳機を選び、これをシャープに売って1億円の軍資金を稼いだ。今度の発明はAIに関するものが大半で、すぐにも事業化できそうなものも多いという。
この発明と、アームを組み合わせることで、孫氏は再び攻勢に出ようとしている。手元にはこの2年で貯めた5兆円がある。封印していた新規投資やM&Aも再開すると思われる。
ギャンブラー・孫正義が戻ってきた。ギャンブラーの中には、最後まで賭け続け、身を亡ぼす人もいる。人生をかけて経営というギャンブルを続ける孫氏。この先、何が待っているのか。