燻るトレード説を打ち消したLAタイムズの記事
ただ、投打で奮闘中の大谷とは対照的に今季ここまでのエンゼルスは必ずしも「順風満帆」とは言い切れない。11日現在、チームは36勝31敗の貯金5でア・リーグ西地区3位。首位のテキサス・レンジャーズには6.5ゲーム差だ。
ワイルドカード(WC)争いでもポストシーズン進出ラインとなる3位圏内には入っておらず4位のトロント・ブルージェイズに次いで勝率5割3分7厘の5位にとどまっており、同地区2位でWC3位のアストロズとは1.5ゲーム差。
ワイルドカードシリーズ(WCS)進出を狙う上でアストロズをとらえることは十分可能だが、同地区首位のレンジャーズを追い抜くことを考えるのは12日から直接対決4連戦が控えているとはいえ、現段階ではあまり現実的な話ではないかもしれない。
2014年に地区優勝を飾って以来、ここまで8シーズンも遠ざかっているエンゼルスのポストシーズン進出が今季も叶わなければ、今オフにFAとなる大谷の去就にも影響を及ぼすことは自明の理だ。
2021年9月26日の本拠地マリナーズ戦後にチームが6年連続で負け越したことを問われた大谷が「もっともっと楽しいヒリヒリするような9月を過ごしたいですし、クラブハウスの中もそういう会話であふれるような9月になるのを願ってます」と口にしたコメントからも、レギュラーシーズン終盤までポストシーズン進出をかけた戦いができるような強いチームでプレーすることを望んでいるのは明白である。