大谷翔平投手(写真:AP/アフロ)

 果たしてショウヘイ・オオタニは違うユニホームを着ることになるのだろうか。今オフにFAとなるロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手を巡って米メディアやMLB関係者は去就に注目している。

チーム成績次第では「7月末までにトレード」の可能性も

 今季中にトレードされる可能性も低いとはいえ現在も一部でささやかれており、そのデッドラインは7月末。

 ただ米スポーツ専門局「ESPN」で「敏腕記者」として知られているバスター・オルニー氏が某球団幹部の言葉として「エンゼルスがポストシーズン進出争いから完全脱落しない限り、オオタニをトレードに出すことはない」との見解を展望記事の中で示したように、5月23日(日本時間24日)現在でエンゼルスは貯金を4とし、ア・リーグ西地区で首位テキサス・レンジャーズを4ゲーム差で追う好位置につけている。

 首位も射程圏内に入りつつある展開の中においてエンゼルス側が投打二刀流で最強の武器となり、何よりスーパースターで超人気者の大谷をわざわざ自ら手放すことは確かに考えづらい。

 しかしながら、それはこのままエンゼルスが白星を快調に積み上げることができればという仮定の話だ。

 逆に今後ズルズルとチームの負けが込み、7月末を前にしてペナント争いに終止符が打たれる負のスパイラルにハマってしまうようだと、当然のようにチーム状況は大きく変わってくる。そうなったらエンゼルス側がFAで大谷にタダで逃げられてしまうリスクを回避するため、7月末の期限を前に他球団の若手有望株数人との大型トレードに踏み込む可能性も完全に「ゼロ」とは言い切れない。