ウワサされた今季中の他球団移籍は実現しなかった。
MLBトレード・デッドラインの米東部時間8月2日18時を迎え、大谷翔平投手のロサンゼルス・エンゼルス残留が決定。ニューヨーク・ポスト紙によれば、大谷のトレード獲得にはニューヨーク・ヤンキースやニューヨーク・メッツ、サンディエゴ・パドレス、シカゴ・ホワイトソックスなど12球団がさまざまなシナリオを想定し、極めて本気度の高い具体的なオファーを提示していたという。
エンゼルス側が大谷との交換要員の見返りとして将来有望なトッププロスペクト4人を要求していたとの情報も飛び交ったが、結局のところ交渉は全く進展しなかった。
大谷、トラウト、レンドン3人分の年俸でチーム総年俸の5割超となる見通し
エンゼルスのペリー・ミナシアンGMはトレード・デッドライン後に会見で「我々はショウヘイが好きだ。ショウヘイもここにいることを楽しんでいると思う」と述べた。
トレードの可能性が膨らんでいた大谷の残留に球団の編成トップは安どの表情を見せたが、ただしそれはあくまでも今季いっぱいまでの話だ。今オフには再び大谷の去就を巡る“トレード狂奏曲”がMLBで繰り返されることになる。
大谷は2020年オフにエンゼルスと2年850万ドル(約11億3300万円)で契約延長し、今オフに年俸調停権、2023年のオフにFAとなる権利を得る。
エンゼルスが大谷を2024年以降もチームに引き留めるためFA前の今オフの時点で大型契約を提示し、締結を目指そうとする可能性は高い。大谷の契約延長にはマックス・シャーザー投手(メッツ)のMLB史上最高年俸4333万ドル(約58億5000万円)を超える条件提示が必要とされ、米主要メディアやMLB関係者の間でもそれが「既定路線」となりつつある。