NYタイムズ、上智大教授の教え子との愛人関係裁定を糾弾
「NOといえない女性」を弁護できぬ日本のセクハラ裁判
2023.5.31(水)
高濱 賛
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佐野さんは、林氏のアシスタント業務兼愛人関係を学部時代から大学院で修士号を取得まで(それ以後も)続けた。林氏は、修士号をちらつかせて、佐野さんをセクハラし続ける。
修士号取得後、佐野さんは都内の美術館に務めるのだが、その後もセクハラは続く。
「著名な美術評論家」のご機嫌を損ねたのでは、美術関係社会では生きていけなかったからだ。
ところが佐野さんは、「不貞裁判」で敗訴して、それまで自分で蓋をしていた精神的な葛藤が一気に爆発した。
PTSD(心的外傷後ストレス症候群)に罹った(今も仕事に就けず、その治療を続けている)。
最愛の林教授へ、ハグ&キス
同紙は林氏にコメントを求めたが、拒否された。仕方なく公判記録を基に同氏の反論を列挙している。
一、指導教官という立場ではあったが自立した成人同士の自由恋愛をしていたに過ぎない。
二、原告は、ゼミ終了後、カードをくれたが、『Dearest Professor Hayashi』(最愛の林教授)としたため末尾にXOXO(ハグ&キス)と書いていたことからも恋愛関係にあったことを示している。
三、 私の過去の行動に大きな過ちがあったことは訴訟においても率直に認めている。相手方から出されている主張は、あまりにも事実とかけ離れた『作られたストーリー』だ。
日本では、オンライン報道に寄せられたコメントの大半は、佐野さんに厳しいものだった。