乾杯のあいさつでは、安倍晋三首相が日本酒、トランプ米大統領がコーラ、フランスのマクロン大統領がワインを飲んだとみられるという。(共同通信配信記事)
外交の場で付き合い程度にも酒を口にしないし、会場にあるお茶も飲まずにタンブラー持参の我の強さには敬服してしまう。
「自分を律する精神力の強さ」はわかるが国民生活にはほとんど影響なし
ロシアは旧ソ連時代に世界を米国と二分しただけあり、超大国の条件は今でも揃えている。原油に限らず天然ガスなど豊富な天然資源が広大な土地に眠っている。太平洋、大西洋、黒海、カスピ海に面していて、海外とのアクセスも良い。
ロシアが2000年以降に成長を遂げた要因は、原油価格の高騰だ。2008年までは年平均7%成長を続けた。ただ、2010年代半ばからは原油価格は下落傾向にあり、成長率も1%前半に落ち込んだ。豊富な天然資源こそロシアの生命線だが、一本足打法は限界がみえつつあった。
かつてはブラジル、中国、インド、南アフリカと並びBRICSと称され、新興国のリーダーに位置づけられたが他の4カ国に比べて経済規模は小さいままだ。エネルギーの生産輸出で立て直しを図ったが、世界的な景気後退下では容易ではない。
プーチン大統領はかつては2024年に世界の五大経済国への仲間入りを目指したが、今のところトップ10圏外だ。資源エネルギー以外の大幅な輸出増の見通しは立たない。
ウクライナとの戦争がどのような形で着地するにせよ、国内経済への影響は大きい。完全にヨーロッパの大半どころか世界を敵に回してしまった格好だが、そもそも侵攻前から明るい話は少ない。閉塞感が漂い、話題になるのはチェチェン問題への対応のまずさや暗殺話ばかりだった。