(写真:ロイター/アフロ)

 米アップルは4月5日、スマートフォン「iPhone」やパソコン「Mac」など同社製品の生産に再生可能エネルギーを使用すると表明したサプライヤー(取引先)が計250社超になったと発表した。

供給網全般でCO2排出実質ゼロへ

 これは、2030年までにアップル製品の生産に必要な電力を、100%再生可能エネルギーで賄うことを目指すプログラム「サプライヤークリーンエネルギープログラム(Supplier Clean Energy Program)」。今年は約40社が新たに参加した。約250社は、アップルの製造分野における直接支出先の85%以上に相当するという。

 アップルは、世界44カ国のオフィスや直営店、データセンターをすべて再生可能エネルギーで稼働させており、自社企業活動では二酸化炭素(CO2)排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を達成している。

 同社は、この取り組みを広げ、30年までに製造サプライチェーン(供給網)や製品ライフサイクルの全般でカーボンニュートラルの達成を目指している。ロイターによると、iPhoneの組み立てを手がける電子機器受託製造サービス(EMS)大手の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業などは19年から参加している。