人間関係において「協調性」も求められる。組織にあっては、自分勝手は許されない。人間関係の調整力も必要なのだ。

 しかしときに、人より声も態度もでかく、無神経で、他を圧するような人間が、リーダーシップがある(「人を率いる力」がある)と見なされて、地位を昇っていくということがある。そういう体質を統治原理とする会社はいまだにあるのである。

「しなければならない」地獄から解放されよう

 やがて男は、結婚を「する」。あるいは「しなければならない」。

 甲斐性という見栄や世間体の圧力によって(「しあわせ」という観念にしばられて、ということもあるが)、一戸建てや自家用車にしばられる。ここでも「できる子」と「できない子」の差が出てくるのである。

 女も、結婚を「する」。あるいは彼女たちも「しなければならない」。

 女性の生き方に対する封建的・因習的なしばりはかなり消滅したが、いまだに女は結婚や出産をして当然(それが「女のしあわせ」)という社会通念は残っている。

 結婚し、子どもを2人以上をもつ女性は、それを持たない女性よりも、女としての勝ち組意識をもっているようである。

 社会から降りることは、これらのさまざまな世間のしばりから解放される絶好のチャンスである。もうわたしたちは、たいていのことはしてきたのである。

 定年退職したら、もう「する」地獄や「しなければならない」地獄から解放されてもいいのではないか。

定年は「しなければならない」しばりから解放される絶好のチャンス(写真:photoAC)

 わたしは50代後半あたりから、会社勤めがほんとうに嫌になった。退職したら、もう会社勤めは絶対にしないと決めた。金はないが、なんとかなるだろう。