今回のコンサートが発表されたのは、1カ月ほど前の8月24日である。その瞬間から釜山にあるホテルに予約が殺到し、宿泊費が高騰。それ以前の予約を一方的に取り消して、高騰した宿泊料で新たに予約を受け付けるホテルも続出した。8月28日付のソウル新聞によると、宿泊料は最大で通常の33倍、2泊で1000万ウォン(約106万円)にのぼるという。
釜山といえば韓国南部におけるビジネスと観光の拠点だ。もともとその時期に釜山に宿泊しようとしていた韓国人はそれなりにいたはずだが、その予定が一気に吹っ飛んでしまった。いや、それだけでなく、すでに予約をしてあるのに、有無を言わさずホテル側から一方的にキャンセルされた人もいるのだ。
このような状況に対し、日本の公正取引委員会にあたる韓国公正取引調整院などの関連政府機関は、宿泊施設への訴訟などの窓口となる特設ページを開設する事態となった。
韓国人の多くは「関心がない」
このような状況を見て、韓国人はBTSに複雑な心情を抱かざるをえないはず。そう思った私は、この数週間、韓国人との会話の中でBTSの人気について聞いてみた。
すると、多くの人がBTSの兵役免除の是非については関心を持っているものの、彼らの音楽活動には「関心がない」と答えるのだ。