ある外国通信社の女性記者がお二人の様子を見て、いみじくも言った。

「ダイアナ妃は主張する女性だったが、カミラ夫人はまったく逆。髪型ひとつでもカミラ夫人の髪型は大人しい。カミラ夫人はカシミヤのカーディガンがよく似合うような女性でしょ。そういうところにチャールズ皇太子は安らぎを感じているのでしょうね」

2008年10月、聖路加国際病院(東京・中央区)の小児病棟を訪問、入院中の子供たちを見舞ったカミラ夫人(写真:橋本 昇)
拡大画像表示

燻る「カミラ嫌い」、どう払拭していくか

「エリザベス女王のミスと言えば、恋仲だったチャールズとカミラを別れさせて若いダイアナと結婚させたことだろう」

 と言ったイギリスの王室評論家がいたが、こと結婚における相性というのは我々であっても王室であっても難しい。運命の赤い糸は時として縺れるのだ。

 最近ではカミラ夫人のチャールズ皇太子への献身ぶりが好意的に報じられるようにもなってきているが、それでもダイアナ妃の死を忘れていないイギリス国民の間には、今なお“カミラ嫌い”が燻っていると聞く。

 それでも73歳の新しい国王チャールズ3世は「我が妻を今後全力で愛してゆく」と、きっぱりと言い切ったという。紆余曲折の末に結ばれた新国王チャールズ3世とカミラ王妃は、ロイヤルファミリーの新しい姿を作り出していくのではないだろうか。