ヒョンデ「カスタマー・エクスペリエンス・センター横浜(CXC横浜)」の全景(筆者撮影)

(桃田 健史:自動車ジャーナリスト)

 2022年2月、鳴り物入りで12年ぶりの日本再上陸を果たした韓国自動車メーカーのヒョンデ(旧名称はヒュンダイ)。同社の最大の特徴は、新車を完全オンライン販売するという事業戦略である。

 日本における自動車のオンライン販売は、米国のテスラ、スウェーデンのボルボ、またトヨタ系の中古車販売なども導入している。ただし、それらのオンライン販売では、モデル、グレード、オプションなどの決定まではメールやコールセンターでの電話対応などで行うが、最終的な売買契約は対面、または書類を郵送して完了する形を取る。

 これに対して、ヒョンデの場合、最終的な売買契約までオンラインで完結するのが特徴である。

 かなり思い切った販売手法であるため、国内の自動車メーカーや自動車販売店からは、その動向に注目が集まっているところだ。

オンライン販売のサポートをする場

 そうした中、ヒョンデは2022年7月30日、神奈川県・新横浜に「ヒョンデカスタマーエクスペリエンスセンター横浜」(以下「CXC横浜」)をオープンした。