あなたの何気ない一言で、部下の心はぺしゃんこになっているかもしれない──。厳しい言葉で部下を動かそうとするも、まるでイソップ童話「北風と太陽」の「北風」のように、逆に部下のやる気と気力をどんどん失わせていく。あなたはそんな「北風上司」になっていないだろうか。
上司のどんな言葉で部下のやる気はへし折られるのか? 博報堂フェロー、スピーチライターのひきたよしあき氏が著した『人を追いつめる話し方 心をラクにする話し方』(日経BP)から、上司が発してはいけない3つの禁句を抜粋・再編集して紹介する。<禁句・その3> は「部下にマウントを取って自分の力を誇示する言葉」だ。(JBpress)
正直に「知りません」と言ったら・・・
【登場人物】
北風上司:総合イベント会社「ホワイトベア」の営業一課課長。45歳。入社以来、営業一筋で売上目標、ノルマに厳しい。
前田智昭:入社6年目。制作一課でイベント会場を探す役割を担当。
【ストーリー】
「どうにか3カ所、見つかった」
新興の化粧品会社から依頼があった、「製品お試し会」の会場案。十分な日程の余裕がないなか、大勢の人を招くイベントを許可する会場を探すのは至難の業。貸してくれそうなところは先約が入っている。そこをツテを使って探し、なんとか見つけ出した3カ所。オーセンティックな要求にも応えられる。スタッフもいい。広さも十分だ。
よし、これなら大丈夫。前田智昭、胸を張って社内プレゼンします!