「世界大戦」回避のため各国が知恵を絞れ

 ウクライナの採るべき政策については、大陸で国家が陸続きで生存する地政学的条件を考えれば、反ロシアを貫いて全てが上手く行くわけではない。

 同様なことはフィンランドやスウェーデンについても言える。この両国は、ロシアとの勢力争い、軍事的衝突を繰り返してきた。最近は、両国がNATOの軍事演習に参加することがあり、去る12月24日、ロシア外務省の報道官は、両国がNATOに加盟した場合には深刻な結果をもたらすと、ロシアによる軍事的対応の可能性も示唆した。ウクライナと同じである。

 ただ、両国は中立政策を掲げており、NATOに加盟する可能性は低い。長い国境線を持つ隣国フィンランドは、ロシアに強力に抵抗しながら、地政学的配慮から過剰な冒険をしない知恵を持っている。ウクライナは旧ソビエト連邦の一員であり、しかも国境線を接する隣国であるので、フィンランドのような知恵が必要である。

 ロシアの軍事侵攻が秒読みとなった今、ウクライナにも慎重な姿勢が求められる。誰も第三次世界大戦の引き金を引くことを望んでいないはずである。