(柳原 三佳・ノンフィクション作家)
1月10日は「成人の日」。今年も全国で華々しく成人式が開催されました。
ところが、その翌日に必ず報じられるのが、一部の新成人たちによる常識を逸した振る舞いです。
私も、偶然通りかかった成人式会場近くで、真っ白い羽織を着たノーヘルの若者が、爆音をまき散らし、蛇行しながら走る危険なバイクとすれ違いました。
各地では実際に唖然とするような交通事故も発生しており、もはや「悪ふざけ」で済まされるレベルではありません。いったいなぜこんなことが起こるのかと、暗澹たる気持ちになってしまいます。
まずは、ごく一部ですが、成人式直後の報道をピックアップしてみます。
今年も各地で目立った新成人の飲酒運転事故
●はかま姿の20歳、無免許で酒気帯び運転…道交法違反容疑で現行犯逮捕 (読売新聞オンライン:https://www.yomiuri.co.jp/national/20220111-OYT1T50022/)
埼玉県の新成人(20)が、無免許、しかも酒気帯びで車を運転し、道路交通法違反で逮捕。大事故が起こる前に捕まったのは不幸中の幸いでしたが、無免許で運転するなど論外です。
●飲酒運転で事故 新成人逮捕 9日に大分市の成人式出席 (FNNプライムオンライン:https://www.fnn.jp/articles/-/296357)
大分県では、成人式に出席した19歳の少年が、酒を飲んで乗用車を運転中、前車に衝突し現行犯逮捕されました。一歩間違えば大事故になっていた可能性があります。
●成人式後に飲酒運転か19歳逮捕 兵庫・たつの、対向車に衝突(共同通信:https://nordot.app/853297225156870144?c=39546741839462401)
兵庫県でも成人式帰りの新成人(19)が、飲酒運転で右折待ちの対向車に衝突する事故を起こし、現行犯逮捕されています。