同志社大学の浜矩子教授は、コラム「経済万華鏡」(2019年4月10日)の中で、「市議会議員であれ、市長であれ、知事であれ、地方選によって選出される人々は、彼らを選出する人々の『リーダー』などではありません。彼らは有権者の代表ではあります。ですが、それは、あくまでも有権者が彼らにその任務を与えるからです。彼らは公僕です。つまりは、『しもべ』です。有権者の家来だと言ってもいいでしょう。そして、これは国会議員でも、総理大臣でも同じことです」と指摘している。政治家は公僕であるから「先生」ではない。国民に奉仕する人なのだ。

そもそも政治家は尊敬されていない

 第一生命保険やソニー生命などが行った小学生、中学生、高等生が大人になったらつきたい職業ベストテンに、サッカー選手、プロ野球選手、看護師、医師、歌手、ITエンジニア、YouTuber、公務員、大工、建築士などはあるが、「政治家」はまったく出てこない。この程度だということを政治家は知るべきである。

 一体いつから政治家を「先生」と呼ぶようになったのか。日本で国会が開設されたのは1890年(明治23年)である。貴族院と衆院の2院制による帝国議会が開設された。これに伴って地方選出の議員が東京に来て議会へ参加するようになった。その際、地元の若い人間を呼び寄せて、身の回りの世話をさせ、学校に通わせるなどをしたそうだ。いわゆる書生である。この書生に「先生」と呼ばせたことが始まりという説がある。

 いずれにしろ大した知識も、見識もない人間を当選した途端に「先生」などと呼ぶから、思い上がった政治家ができるのだ。もっとも「先生」という言い方が定着しているのが自民党である。自民党が率先して、「先生」などという思い上がった呼び方を止めると宣言してもらいたいものだ。

単なる夜遊びを「夜の会食」などと呼ぶな

 1月18日、新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が続く中、自民党の松本純元国家公安委員長、田野瀬大道文部科学副大臣、大塚高司衆院議院運営委員会理事の3人が深夜まで飲み歩いていたことが判明し、その後、自民党を離党した。