(花園 祐:上海在住ジャーナリスト)
コロナ流行以前、日本を訪れた中国人旅行者が日本について「タイムスリップしたみたい」との感想を述べたという記事を見たことがあります。
その旅行者がなぜそう思ったのかというと、中国では一般化しているQR決済や配車アプリ、シェアサイクルなどのサービスが日本では普及しておらず、一昔前の中国のように感じたためだそうです。
実は筆者もこの数年、日本に帰国するたびに「タイムスリップしたみたい」という感覚を持ち続けていました。というのも、日本は街並みや風景、生活の変化があまりにも乏しく、文字通り時が止まっているかのような印象を受けていたからです。
一体、なぜ日本は変化が少ないようにみえるのか? 今回は筆者が感じる中国との違いを挙げてみたいと思います。
特別なのは日本の方?
筆者が日本で変化が少ないと感じる理由としては、一寸先も読めないくらい変化が激しい中国で普段過ごしていることが何よりも大きいでしょう。