航空・百貨店業界と対照的

 新型コロナウイルスの影響で他業種が相次ぎ人員削減したり、倒産に追い込まれたりする中、アマゾンは対照的だと、米ウォール・ストリート・ジャーナルは報じている。

 例えば、ユナイテッド航空やアメリカン航空などの米航空会社は今年上半期に計5万人を削減したという。米国の百貨店は相次いで経営不振に陥っている。米JCペニーは5月に米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し、経営破綻した。米高級百貨店のニーマン・マーカスも同じく5月に、米老舗百貨店のロード・アンド・テイラーは8月に同11条の適用を申請した。

 一方、アマゾンの業績は好調。今年4~6月期は売上高が前年同期比40%増の889億1200万ドル(約9兆3900億円)、純利益が同2倍の52億4300万ドル(約5500億円)となり、いずれも四半期として過去最高を更新した。この期間の従業員数は1年前から34%増えた。

アマゾンの物流拠点、全世界で約1300施設

 ウォール・ストリート・ジャーナルなどによると、アマゾンは米国のEC市場で3割以上のシェアを持つ業界最大手(ドイツ・スタティスタのインフォグラフィックス)。

 世界のテクノロジー業界の中で最大規模の雇用主であり、米国の全業種では小売最大手の米ウォルマートに次ぐ同国第2位の大規模雇用主。

 同社は物流施設の拡大計画も進めている。今年はこれまでに米国とカナダで75以上の施設を開設した。カナダのサプライチェーン・物流コンサルティング会社MWPVLインターナショナルによると、アマゾンは現在、米国とカナダに649の施設を持つ。世界規模で見ると、その合計は1279拠点に上るという。

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