ベルビュー広場のレンダリング(写真:Amazon HP)

 アマゾン・ドット・コムは2020年9月4日、米ワシントン州シアトル近郊のベルビュー市で新たに1万人を雇用すると明らかにした

シアトル近郊の新規雇用、計2万5000人に

 これに先立つ今年2月、同社はベルビュー市で今後数年かけて1万5000人を新規採用すると明らかにしていたが、この雇用計画を拡大するという。

 これらの従業員を収容するため、「555タワー」という42階建てのオフィスビルと、「ウエスト・メイン」という3棟のビルが建つ商業地区を賃借する計画。前者は2023年1~3月、後者は2022年10~12月に完成する予定。

 これらのオフィス空間の面積は計約18万6000平方メートルと、東京ドーム約4個分となる見込み。

 ベルビューはアマゾンが本社を置くシアトルからワシントン湖をはさんだ対岸に位置する都市。米CNBCによると、アマゾンは同市で「ベルビュー600」と呼ぶ自社ビル開発プロジェクトも進めている。

 この自社ビルは高さ約180メートルの43階建て。オフィス空間の総面積は約9万2900平方メートルと、東京ドーム約2個分。従業員の収容人数は数千人で、2024年の完成が見込まれているという。

 また、アマゾンは今回の声明で、このプロジェクトの第2フェーズとして、数週間後に27階建てオフィスタワーの建設計画に着手すると明らかにした。こちらは2025年の完成を予定するという。これらは、巨大なオフィス施設となるため、ベルビュー市と連携し、都市交通システム(LRT)の路線拡張や新駅開設などの計画を進めるとも伝えられている。