夏の相模湾。いざ出航

 毎日タイムリーな情報が容易に手に入るIT時代の船釣り。

 私はこの発達した情報を釣果情報の獲得だけではなく、コストマネジメントにも活用しています。

 船釣りの世界を楽しむためには、限られた予算の中で比較的高価な道具と船代の配分によってその後の楽しみや満足も大きく変わることを体感してきました。

 そこには「ウデ(釣技)」と「道具」との関係も理解し、溢れる情報からバランスよく「ウデ」を磨くことに活用すること。

 それはまた費用対効果を考えた能力マネジメントにもつながります。今回と次回は、IT時代の船釣りについて、その考え方と実践を私の体験からご紹介いたします。

船釣りで広がる世界・楽しさとジレンマ

 遊漁船での釣りを始めたことで陸っぱりとは全く違う楽しい世界に出会います。

 最初は仕事の都合もあって始めた遊漁船。沖釣りへの憧れはあったものの、食わず嫌い。正直なところ、最初は期待薄でした。

 ところが・・・行ってみると、またもやビギナーズラック(第1回=「ITが激変させた釣りの楽しみ方と釣果」https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59294)。

 比較的初級者からでも楽しめるアジ釣りを選んだこともありますが、初めて訪れた初夏の相模湾沖。

 良い海況にも恵まれ、30~35センチもある「大アジ」がいきなり入れ食い。