相模湾沖のイナダ釣り

 初釣行でビギナーズラック。その後、また釣りたい一心で東伊豆に通い詰めているうちに、地元釣り師との情報交換で釣果チャンスが広がることに気付きます(第1回=https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59294)。

 そのうち、より多くの釣果情報を集めるためにIT化に興味を、そして、お魚の行動特性と釣果の関係を垣間見ることで必要とする情報の種類が変わってきます。

 特に近年、仕事環境の変化がもたらした釣行スタイルの変化やIT力強化による情報の集積、活用力の向上によって釣果が安定してきました。

 そのため直接的な釣果よりも、釣果予測につながる情報の発見や仮説検証を楽しんだり、江戸の風情や趣に興味が湧いたりと、釣りの楽しみが多層に広がっているような気がします。

 第2回は情報を通して得られる楽しみや満足の変化について、初釣行以降の状況と各ターニングポイントとともにご紹介いたします。

青物の面白さは情報難易度「高」

 私が最初に出会ってしまった「青物」。多くは回遊魚と呼ばれ、カツオ、ワラサ、サバ、イワシ、マグロなどが身近な代表格です。

 これらは、エサとなる小魚(ベイトフィッシュ)などを追いかけて、季節や潮流・海水温などの環境にも影響されながら、海原を高速で駆け回っているため、釣れると大小問わず強い引きが楽しめるお魚です。

 その青物の成魚が陸からキャッチできる種類や時期は限られています。

 そんな希少な青物との出会いを追いかけてきた理由は、何よりも強烈な引き。

 そして、群れに当たると面白いくらいに「入れ食い」(仕掛けを海に入れるごとに釣れる状態)になります。一度味わうと本当に病みつきになる面白さです。

沼津の静浦堤防での釣り