南米アルゼンチンのパタゴニア氷河

 日光で天然氷が取れず、大変に困っているとの報道がありました。(https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/265067

 氷の切り出しには14センチ以上の厚さが必要なのだそうです。

 しかし1月11日に切り出そうとしたところ、氷の厚さは6センチと半分に満たず、例年なら1月上旬に1回目の切り出しが終わり、2回目の生産に入る時期なのに、人が乗ることができる厚さにも氷が成長していない。

 1週間寒さが続けば何とかなると生産者は言います。下野新聞は、寒気の到来を願って結ばれていました。

 こうした現象は日光、あるいは東日本だけに限りません。

 山陽新聞は岡山県北での雪不足によるスキー場の開店休業状態を伝えています。(https://www.sanyonews.jp/article/974806

 3連休初日の段階で、積雪ゼロ。ゲレンデが整備された1989年以降、こんなに雪が少ないのは初めてではないかと関係者は頭を抱えているとのことです。

 大芽スキー場では2015~16年のシーズンに、1日も開業できなかったという非常に苦い経験があるとのことですが、「あのときですら、今頃少しは雪があったのに」という状態で、事態は相当深刻になっています。

 もちろん、気候は毎年変動し、来年以降も厳寒の冬は間違いなく訪れるでしょう。しかし、全体としてみたベースラインの「地球温暖化」は間違いなく進んでいる。

 長野のワカサギ釣りの湖は氷が張りません。雪が名所の白川郷は、茶色い土色の冬景色になっている2020年の初春。