アマゾンの配達員。ニューヨーク州マンハッタン(写真:ロイター/アフロ)

 米アマゾン・ドット・コムは3月16日、米国内の物流施設と配送業務で、新たに10万人を雇用すると明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大の影響でeコマース需要が急増しているという。これに伴い同社の労働需要は、この時期としてかつてないものになっているとしている。

世界で社会・経済活動が縮小

 新型コロナウイルス関連のニュースを見ると、感染者数の増加が伝えられる一方で、さまざまな人の動きや社会活動の縮小についても報じられている。

 企業は社員に在宅勤務を指示、学校は休校となり、イベントは中止されている。米国ではトランプ米大統領が国家非常事態を宣言。10人以上の集会や不要不急の旅行、レストランやバーでの飲食を避けるよう促している。カリフォルニア州のベイエリアでは、不要不急の外出自粛勧告が出された。

 英国ではジョンソン首相が不必要な他者との接触や旅行の自粛を要請。ドイツでは小売店の休業や劇場・映画館の閉鎖などの措置が発表された。フランスではマクロン大統領が15日間にわたる外出制限を発表するなど、前例のない措置を取っている。

eコマースに前例のない需要

 こうした中、eコマースへの需要も前例のないものになっていると、米ウォール・ストリート・ジャーナルなどの米メディアは報じている。