静まり返る、米国シアトルのダウンタウン。2020年3月8日(写真:ZUMA Press/アフロ)

 新型コロナウイルス感染拡大を受けて、米テクノロジー大手の間で在宅勤務を導入する動きが広がっている。

アマゾン、シアトル本社従業員に在宅勤務要請

 米CNBCによると、米アマゾン・ドット・コムは3月4日、本社を置くワシントン州シアトル市と、その周辺のベルビュー市で勤務する従業員に在宅勤務を要請した。

 アマゾンでは同3日にシアトルで勤務する従業員の1人から新型コロナウイルスの陽性反応を確認したという。広報担当者はCNBCに対し、「在宅勤務が可能なシアトルとベルビューの従業員には3月末まで自宅で仕事をするよう薦めている」と述べた。アマゾンはベルビューだけでも2000人以上の従業員を抱えるという。

 一方で、シリコンバレーに本社を置く米フェイスブックはシアトルにも拠点を構えており、ここで5000人を雇っている。同社はシアトルの従業員の1人から感染を確認したため、同2日にオフィスを閉鎖。シアトルの全従業員に在宅勤務を指示したという。

フェイスブックとグーグルも本社従業員に在宅勤務

 こうした動きは、シリコンバレーにも広がっている。ロイター通信は3月6日、米アップルがカリフォルニア州クパチーノ本社で勤務する従業員に在宅勤務を要請したと報じた。新型ウイルスの感染拡大を受けて、自宅勤務が可能な従業員に予防措置を求めたという。