アマゾンフルフィルメントセンター。米ニュージャージー州ロビンスビル(写真:ロイター/アフロ)

 米アマゾン・ドット・コムは3月3日、米国の一部の地域を対象に当日配送を迅速化すると明らかにした

5時間程度の配達を実現

 ペンシルベニア州フィラデルフィア、アリゾナ州フェニックス、テキサス州ダラス、フロリダ州オーランドの配達時間を短縮するという。

 米CNBCによると、これまで同社の米国における当日配達サービスは、午前中に注文したものが、午後9時までに届くというものだった。

 今後は、午前8時までに注文した商品は午後1時までに、午後1時までに注文した商品は午後6時までに配達する。オーバーナイトという配達オプションもあり、こちらは深夜0時までに注文すると午前4時30分~8時に届く。

 料金は、年額119ドルを支払ったプライム会員であれば、1回の配達に付き2.99ドル。1回の注文金額が35ドル以上であれば無料になる。

「今日必要な商品」を集めた物流拠点

 これを実現するために、同社は都市部の顧客に近い場所に、「ミニ・フルフィルメントセンター」という物流施設を設置した。ここでは「今日必要な商品(need-it-today)」と呼ぶ、注文数が多い商品を集中的に保管する。

 これにより、最大300万点の商品を注文から最短5時間程度で配達できる体制を構築したという。アマゾンは、配送バンの走行距離・時間を短縮でき、二酸化炭素(CO2)排出の削減にもつながるとも説明している。