反発したのは大統領府や与党だけではない。政府寄りのメディアも社説を通じてハリス批判に乗り出した。

「ハリス大使の対北朝鮮個別観光に対する牽制発言は主権侵害だ」(京郷新聞)

「傲慢極まりないハリス大使の主権侵害発言」(ハンギョレ)

「度を越す駐韓米大使発言は、韓米同盟に何の役にも立たない」(韓国日報)

「ハリス大使の反外交的な言動が韓米同盟を害する」(ソウル新聞)

「母親が日本人だから」でハリス大使を批判

 これほどハリス大使および米国批判が高まった背景として、米国をはじめとする外国メディアは「韓国には、ハリス大使の母親が日本人であることを問題視する世論がある」と分析する。実際、韓国の「進歩系」と分類される議員たちがハリス大使の日系血統を問題視しているのだ。

 金大中(キム・デジュン)政府時代、大統領秘書室長と文化部長官を歴任した朴智元(パク・ジウォン)議員は、「ハリス大使は、韓日関係においても、いつも韓国が間違ったと話している。GSOMIA(日韓軍事情報保護協定)に関連しても、ハリス大使の見解は正確に日本と一致していた」と述べて、ハリス大使が日本側の肩を持っていると主張した。その上で、「彼の任命当時から、母親が日本人であることについていろんな話があった」と述べ、政治家の間で彼の血統に対する批判が少なからず存在したことを示唆している。