だが実際はどうか。

 特殊部隊が北朝鮮に潜入して、北朝鮮要人を殺害するあるいは捕獲する行動について、作戦の実行の可能性から検討すると、まず、国内に潜入はできるが、警護軍団(数万人)や首都(平壌)防衛軍団(数万人)に守られている目標とする人物までにたどり着けないだろう。

 そして捕獲や殺傷までに至ることは難しい。

 さらに、捕獲や殺傷したとしてもその後に発見され、軍団から取り囲まれ、撤退することはほぼ不可能に近い。

 特殊部隊による斬首作戦を映像などで見せつければ、金正恩委員長を震え上がらせることは可能だが、成功する可能性はほとんどないといえる。

 では、どうするのか。最も実現の可能性が高いのが、その人物を無人偵察機によって継続的に監視し、この情報をもとに無人攻撃機からロケットを発射して殺害することだ。

 北朝鮮は、2017年の軍事パレードの様子を、リアルタイムで実況中継することがなくなった。数時間後に録画で放送されるのだ。

 つまり、金正恩委員長は、この無人機による監視と攻撃を恐れているのであろう。

 年が明けてすぐ、イラン革命防衛隊の車列が空爆されて、司令官が殺害された。

 目標が移動していたことから、無人偵察機による監視が行われ、無人攻撃機がロケットで攻撃したものと推測される。

 このニュースを聞いた金正恩委員長は、「自分にも同じことが実行されるかもしれない」と震え上がっていることだろう。