その事例が、東北大震災のとき、福島第1原発の上空を米空軍の「グローバルホーク」が飛行し、米軍が偵察映像を含む様々なデータを日本に提供したことだ。

「ともだち作戦」と呼ばれ、日本にとっては感謝すべきことだが、放射線の濃度が高い空域でも、任務を遂行することができたという実験場でもあった。

 米軍にとっては、多くの実戦的な貴重なデータが入手できたことだろう。このように多様な任務をこなせると言える。

 一方、欠点は環境の変化への追随が不得手、融通性に乏しい点に尽きる。しかし、それも次第に技術が解消していくものと考えられる。

朝鮮半島ではどのように使われるか

 今、無人機は任務において大きな発展を見せている。

 ただ単に航法をして偵察や警戒監視、通信リレーシップをこなすだけでなく、長時間の空中哨戒や精密攻撃、索敵掃討、編隊飛行、無人給油など任務が拡大している。

 世界の主要国は無人機を整備するだけでなく、陸海空作戦に充当され、任務の幅を拡大しようとしている。

 無人機は有人機の保有任務を席巻していくのであろう。パイロットは役割が大きく変化しゲームコントロール的な役割に変わっていくように思える。

 韓国の特殊戦司令部と在韓米軍が、群山の空軍基地などで仮想の北朝鮮軍基地を襲撃し、要人を取り押さえる訓練を行ったことを、米国防省が2019年12月に、ホームページに公開した。

 写真には在韓米軍の兵士らが建物の中から白い服を着た北朝鮮要人とみられる人物を連行する様子が収められている。北朝鮮首脳部に対する「斬首作戦」の訓練だったと見ていい。