その代表的機種は「Q-2ファイアビー」であった。1962年以降、米国ではロッキード「D-21」のような高高度/超高速無人飛行をするジェット推進式の標的機を配備した。

 旧ソ連軍も同様の「La-17」や「Tu-123」などを配備した。攻撃用に開発された米海軍の無線操縦式ヘリコプター「QH-50 DASH」は海上から魚雷を投下する目的で1960年代に開発、配備された。

 1970年頃から無線機の小型化や電子誘導装置の発達により、写真偵察などを目的とした無人偵察機が米国やイスラエルで本格的に開発された。

 この無人機が最初に効果を発揮したのはイスラエルで、1973年第4次中東戦争でのエジプト、シリアの偵察であった。

 20世紀末には画像電子機器や通信機器、コンピューターの発達により、衛星通信から遠隔地でもリアルタイムで操縦と映像の取得ができるようになり、21世紀からは偵察型から攻撃型への展開も行われた。

 また、高高度飛行で通信中継点となる無人機の研究も進められている。

無人機のシステムと攻撃要領(イメージ)

出典:西村金一作成

 欧州は無人機の有効性に懐疑的であるが、中国はイラク戦争での米軍無人機の戦果を目の当たりにし、軍事における革命として重視し、無人機の領域で急速に存在感を示すこととなった。

 日本では、2011年の東日本大震災で福島第1原発原子炉内部の撮影に投入されたのが、米軍のグローバルホークという無人機であった。

 その活躍ぶりから、日本も無人機を3機導入することとなった。