この無人機を現在までの歴史や運用法や戦術戦法を概観し、無人機は今後どうなるのか、そして、東アジアではどの場面に使用されるのかを考える。

注:本文では、偵察・監視を目的とするものを「無人偵察機」、攻撃を目的とするものを「無人攻撃機」と記述した。

戦略目標の攻撃に相次ぎ投入

 昨年9月には、イラン関与の疑いがあるイエメンの反政府勢力フーシが、20機以上の自爆型無人攻撃機および巡航ミサイルを使用して、サウジアラビアの石油施設を攻撃、大きな被害を出した。

 今年に入ってすぐの1月3日、米軍の攻撃ヘリないしは無人攻撃機が、イラクのバグダッド空港の近くで、イラン革命防衛隊「コッズ部隊」の車列を空爆し、ソレイマニ司令官を殺害した。

 我々は、無人攻撃機による攻撃の可能性が高いと見ている。

 中国は、2017年に119機のドローンの制御、昨年6月には南シナ海で50機の大量のドローンを使った実験にも成功した。

 中国が公開しているCG映像を見ると、多数の無人機が、攻撃目標の情報を収集し、監視して、攻撃目標を選定して襲撃する。

 敵対国と思われる国家に対して、大量の無人機を使用した攻撃を計画していると考えられる。

第1次大戦から始まった研究

 無人機についての研究は、第1次大戦頃から英国で始まった。そして、第2次大戦時からその研究は本格化した。

 1944年頃、米陸軍が「B-17」爆撃機を「BQ-7」無人機に改造したが、技術的な問題で成就しなかった。

 戦中戦後、遠隔操作航空機(RPV)の研究が進み、高性能な無人標的機が誕生し、普及していった。