鳩森神社 撮影/みかめ ゆきよみ

(みかめ ゆきよみ:ライター・漫画家)

千駄ヶ谷・鳩森神社:棋士が必勝を願う神社

 JR千駄ヶ谷駅を降りて徒歩5分。藤井七段の快進撃で話題となった将棋会館の横にあるのが鳩森八幡神社です。

 御祭神は応神天皇と神功皇后。貞観2年(860)に慈覚大師が「正八幡宮」として開いたのが始まりだといわれています。八幡宮は武の神様として武家の信仰が篤く、源氏の氏神でもあります。お隣の将棋会館に集う棋士たちも、勝負の神様にあやかりにきているのだとか。商談で大事な局面に立つビジネスマンにオススメです。

鳩森神社内にある甲賀稲荷社。撮影/みかめ ゆきよみ

 さらに境内には「甲賀稲荷社」も鎮座しています。もともとは青山権田原御鉄砲場付近にあり、甲賀組の武士にゆかりのある稲荷社です。一度は鳩森八幡神社に合祀されましたが、復興の声を受け、現在の場所に遷座されたそうです。甲賀と言えば忍者。忍びのように仕事を遂行できるよう、こちらにもあやかりたいところです。

神田・神田明神:ビジネスマン御用達神社

神田明神 撮影/みかめ ゆきよみ

 神田明神は東京都心部を守る総氏神社。そのため仕事運にご利益があり、ビジネスマン御用達の神社になっています。

 神田明神の祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)と、少彦名命(すくなひこなのみこと)と、平将門命。大己貴命は大黒様で、少彦名命はえびす様です。出雲国の氏族で、大己貴命の子孫である真神田臣(まかんだおみ)により、現在の千代田区大手町・将門塚の周辺に創建されました。

敷地内には大黒様の大きな石像もあります。撮影/みかめ ゆきよみ

 その後、平将門が祀られ、戦国時代以降は武将に崇敬されるようになります。かの徳川家康は、関ヶ原の戦いに際し神田明神にて戦勝祈願を行い、見事に勝利を収めました。まさに仕事運にご利益満点の神社といえるでしょう。江戸幕府が開かれると神田明神は江戸城の表鬼門守護として現在の場所に遷座することになります。

 神田明神は電気街である秋葉原から近いこともあり、ITビジネスにご利益がある神社としても有名です。大己貴命の縁結び、少彦名命の商売繁盛、平将門命の厄除けの加護を受け、仕事運を上昇させてはいかがでしょうか。

こちらは神田明神のお土産として話題の「神社声援(ジンジャーエール)」。サイダーなのに身体がポカポカします。冬の寒い時期、風邪を引いていられないビジネスマンにぴったりかもしれません。撮影/みかめ ゆきよみ