ついに50%超え、80歳で20本の歯を保つ方法とは

日本人の歯、歯周病関連は悪化の傾向も

2019.11.22(Fri)漆原 次郎

「歯周病」関連では悪化傾向のデータも

 こうした改善傾向の項目がある一方で、むしろ「8020」の増加とは逆行しそうな悪化傾向を示す項目もある。

 まず、先に示した「1人平均DMF歯数」の減少とは裏腹に、「虫歯を持つ人の率」は45歳以降で増加傾向にある。特に65歳以上の各年齢層では、増え方が顕著だった。

 厚労省「歯科口腔保健の推進に係るう蝕対策ワーキンググループ」が今年6月に出した報告書では、高齢者での顕著な増加の要因のひとつとして「根面う蝕の罹患の影響が指摘されている」としている。「根面う蝕」とは、歯周病などにより歯の根面が露出した部分に生じる虫歯のことだ。従来の虫歯対策に加えて「根面う蝕対策が重要となる」(同報告書)と目されている。

虫歯を持つ人の割合の年次推移。永久歯。5歳以上。
拡大画像表示

 この根面う蝕にもつながる「歯周病」をめぐっては、年次ごとに悪化している傾向が否めない。

 たとえば、「4mm以上の歯周ポケットを持つ人の割合」が増えてきている。15歳以上のどの年齢層をとってみても、前回2011年の調査時よりも率が高まった。歯周ポケットとは、細菌などによる炎症が原因で歯と歯ぐきの間にできる溝のこと。健康な状態と、歯周病初期の境目が「4mm」とされている。

4mm以上の歯周ポケットを持つ人の割合の年次推移。
拡大画像表示
この連載記事のバックナンバー
トップページへ戻る