パラグアイ戦で勝利を決定づける3点目のゴールを決めた山本理仁に抱きつくGK小久保玲央ブライアン(写真:ムツ・カワモリ/アフロ)
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最高のスタート

 7月25日、パリ五輪の男子サッカーD組に入った日本の初戦がパラグアイとの間で行われた。南米予選1位突破のパラグアイとアジアカップを制した日本とのゲームは好勝負が予想されていたが、日本が5-0で快勝、一次リーグ突破に向けて絶好のスタートを切った。

 日本の先発メンバーは以下の通り。

GK:小久保玲央ブライアン
DF:関根大輝、大畑歩夢、高井幸大、木村誠二
MF:藤田譲瑠チマ、山本理仁、三戸舜介
FW:平河悠、斉藤光毅、細谷真大

 つまり、最終ラインは4で大畑と関根が左右のSBとして攻め上がる態勢で、その前にいた主将で日本の司令塔の藤田譲瑠チマがボランチとして山本理仁と共に守りの要に配置された。そして三戸・平河・斉藤がFWの細谷をフォローしながら攻め入る布陣だった。

ラフプレー目立ったパラグアイ

 試合は開始直後から日本がボールを支配する展開となったが、パラグアイの選手たちによるマークが厳しい展開だった。

 そんななか前半19分、斎藤からパスをもらった左SBの大畑が相手陣内深くまでドリブルで入り込んだところから、ゴール前に詰めていた三戸にパス。相手DFを背中で抑えていた細谷のナイスフォローもあり、三戸はフリーでゴール左に蹴り込んだ。これがゴールとなって先制点。チームに落ち着きを与える貴重な得点となった。

パラグアイ戦で先制ゴールを決めた三戸舜介(左)。三戸がシュートを放つ瞬間、前に出ようとする相手DFを体を張って防いだ細谷真大(右)のプレーもよかった(写真:ロイター/アフロ)
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