ついに50%超え、80歳で20本の歯を保つ方法とは

日本人の歯、歯周病関連は悪化の傾向も

2019.11.22(Fri)漆原 次郎

 なお、「8020」達成者の率の目標は、「2022年度に50%」だったが、すでに達成されたことなどから、目標は上方修正され、現在は「2022年度に60%」とされることになっている。

歯磨き「1日3回」の率が向上

 歯の硬い組織が侵食されていく「虫歯」や、歯周組織の病変である「歯周病」などは、自分の歯を失う要因となるから、これらを予防・治療することが「8020」達成には大切となろう。

 調査結果からは、他にも「8020」達成者率の増加と関連していそうな項目が見られる。たとえば、「歯を磨く頻度」については、「毎日磨くが、1回」という人の率は年次ごとに減り、逆に「3回以上」の人の率が増えていっている。

歯ブラシの使用状況の推移。対象は1歳以上。
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 また、未処置の虫歯、虫歯が原因で抜去した歯、虫歯が原因で処置した歯の合計数を示す「1人平均DMF歯数」についても、5歳以上15歳未満をはじめ、いずれの年齢層でも減少傾向が見られる。

 これらの結果を見る限りでは、つい「人びとは歯をよく磨くようになり、虫歯が減ったことで、8020達成者の率が増えてきた」といった関係性を想像してしまうが、これらの傾向をどう捉えたらよいか。

 厚労省の歯科口腔保健専門官は、「日本歯科医師会はじめ関係団体の取り組みや、国民の口腔の健康への意識の高まり、自治体などによる取り組みなど、さまざまな関係者が協力・連携しながら、歯科口腔保健の推進に取り組んできたことが要因のひとつとして考えられるのではないでしょうか」(歯科口腔保健推進室の中園健一氏)と話す。

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