「日刊紙の読者数は、この10年余の間に36万人から、24万人余に後退しています。『しんぶん赤旗』は(中略)読者からの購読料が収入の中心です。読者数の後退は収入の減少に直結します」

「日刊紙をすべての党員が購読することです。一人ひとりの党員の日刊紙未購読の状況にはそれぞれの事情があると思いますが、日々の『しんぶん赤旗』を読み、日本共産党員として誇りと確信をもって生き、活動するためにも、ぜひ、みなさんが日刊紙を購読することを訴えます」

 だが、この訴えが実ることはなかった。

 新聞読者数の減少は、一般紙も同じことだ。私宅の真向かいに若夫婦が住んでいるが、新聞は取っていない。私は集合住宅に住んでおり、定期的に古新聞回収業者が回ってきて、ゴミ袋、トイレットペーパー、ポケットティッシュなどと交換してくれる。1階の階段脇に降ろしておくだけで大丈夫なので重宝している。一度、どのぐらい出ているか見回ってみたが、ほとんど出ていない階段もあった。いかに新聞が読まれていないかがよく分かった。

 今やニュースはスマホやパソコンでいくらでも見ることが可能な時代である。別に共産党の前途を心配しているわけではないが、赤字垂れ流しの日刊紙の廃止も真剣に検討すべき状況になってきたということだろう。共産党はすでに「しんぶん赤旗」の電子版を発行している。いずれ日刊紙は、電子版だけに切替える──。岩井氏の訴えは、おそらくそのことを見通してのものではないか。