かつては読まない党員はいなかった

 岩井氏の訴えの一番の趣旨は、だから党員は頑張って新聞を増やせということなのだ。岩井氏はこう言う。

「『しんぶん赤旗』の現状打開は急務です。参院選のたたかいは党勢拡大の新たな条件と可能性をつくりだしています。それは、ともに選挙戦をたたかった方々の入党や、『しんぶん赤旗』購読の報告が、各地から次々寄せられていることからも明らかだと思います。この8月、党員拡大を根幹としつつ、党の財政の困難をなんとしても打開するために、読者拡大で必ず前進をかちとり、党勢拡大の連続的な前進・飛躍へと転じる契機にするための奮闘を心から訴えます。

 全党の力で『しんぶん赤旗』と党の財政を守ってください。お願いします」

 またいつもの調子なのである。「党勢拡大の新たな条件と可能性」などどこにもないからこそ減り続けているのだ。「『しんぶん赤旗』購読の報告が、各地から次々寄せられている」なら、どうして減るのか。いつまでこんなデタラメを言っているつもりなのか。無責任の極みと言うしかあるまい。

 100万部を割った「しんぶん赤旗」の内訳は、毎日発行の日刊紙が20万弱、週1回発行の日曜版が約80万部くらいだそうだ。相当前からそうなのだが、日刊紙は赤字なのだ。当然である。全国紙なのに20万部程度では、どうあがいても黒字にはならない。その赤字分を日曜版の黒字で補ってきていたのだ。党員が約28万人と言われているので、3分の1の党員が日刊紙を読んでいないということである。私が入党した半世紀前には、日刊紙を読まない党員など皆無だった。それだけで党員の資格がないと見なされたものだ。

「しんぶん赤旗」が増えることはもうない

 今から8年前のことになるが、「『しんぶん赤旗』日刊紙発行の危機打開のために――全党の同志のみなさんに訴えます」という文書が日本共産党中央委員会名で出されたことがある。そこには次のように書かれていた。