球界関係者たちも、約4年前に起こった張本氏のカズに対する〝レアケース〟を知っているからなのかもしれない。今回の「佐々木問題」に関する失言にも「次回8月4日に放送される番組の中で張本氏はあらためて『なぜ、あのようなコメントを口にしたのか』というテーマで世間に向けてキッチリと分かりやすく説明しなければいけない」との見解が今、プロだけでなく高校野球を中心としたアマ球界にも広がりつつある。
「騒動に終止符を打つためには次回放送での反省の弁が必要」
そのうちの1人で、張本氏とも面識のあるプロ野球有力OBは厳しい表情を浮かべ、このように言う。
「今度ばかりは、いくら大物OBの張本さんでも逃げ切りは許されないでしょう。何せこれだけ猛烈なバッシングを浴びて日本中を大きく騒がせてしまったのですから当事者として、せめて世間の人ともう一度真摯に向き合う必要がある。もし、張本さんがそれをやらなかったら日本球界全体のイメージダウンにもつながりかねない。
自分の要らぬ失言によって佐々木君本人と国保監督の精神的な動揺を誘っているのはもちろん、大船渡ナイン、その相手校までも混乱させるハメになってしまいましたからね。プロの名だたるOBがアマの金の卵とその周辺を喧騒によって潰しかねない異常な事態を作り上げてしまったわけです。これはもう、大問題ですよ。
現状、TBSの制作スタッフの中からも局内で『次回放送分で本人に何らかの説明をさせなければいけないのではないか』との提言が多数上がっていることも確かに耳にしています。ただTBS側の制作スタッフたちも変に大物OBだからと気遣いすることなく、言わせなければいけないところは言わせるべきでしょう。それが放送局としての務めだと思います。が、当の張本さんは番組内で〝釈明〟をすることに難色を示しているとか・・・。
とにかく張本さんにはこの騒動に終止符を打つためにも『このたびは私の発言で世間を大きく騒がせてしまいました。佐々木君、そして国保監督、大船渡の野球部員、関係者の方々に深くお詫びを申し上げたいです』という趣旨の反省の弁ぐらいは次回の番組内で、きちんと頭を下げながら言ってもらいたいです。そうしないと張本さんの球界内の信用度だけでなく社会的なそれもガタ落ちしてしまうと考えられます」
果たして張本氏はTBSでの次回放送分で再び「佐々木問題」に触れ直すのか。あるいは結局、これまでのように「柳に風」とばかりにスルーしてしまうのか。日本中の多くの人たちが注視している。