一方、ペロシは壁建設で人や犯罪をシャットアウトすることを「非人道的」と捉える。1月3日、米人記者たちに発言している。
「壁建設は不道徳行為です。国家としてあるべき姿ではない」
2017年4月にもペロシは「個人的には、壁は非人道的だと考えます。さらに建設費が高い。賢明な選択肢ではない」と明言している。
ただすべての民主党議員が壁の建設に反対なわけではない。
連邦議会が2006年10月に「安全フェンス法」という法律を可決した時、民主党議員の多くも賛成に回った。ブッシュ政権時代だ。
現在ペロシと一緒に壁建設に反対するチャック・シューマー上院議員やヒラリー・クリントン上院議員(当時)も同法に賛成票を投じた。
だがペロシは壁建設問題では当時から反対派だった。この点でペロシはぶれていない。
それでは本題に入りたい。壁はトランプの言うように不法移民、麻薬の密輸や人身売買を本当に防止できるのだろうか。