ロシア疑惑に大きな転機が訪れている。
ドナルド・トランプ大統領(以下トランプ)の顧問弁護士だったマイケル・コーエン被告が12月12日、禁錮3年の判決を受けたのだ。
同被告は今年8月、脱税や選挙資金法違反などで有罪が確定しており、実刑判決が出されると言われていた。
外堀はほぼ埋まった
今回注目されたのは、トランプ・オーガニゼーション社に10年以上も籍を置いた(副社長)トランプの右腕と呼べる人物が禁固刑を受けたことにより、トランプの外堀が埋められつつある点だ。
コーエン被告が判決を受ける前週、筆者はある司法文書のコピーを入手した(右の写真)。
ロシア疑惑を捜査しているロバート・モラー特別検察官がニューヨーク州南部連邦地裁に提出した文書で、コーエン被告の罪状と量刑について記されている。
文書には同被告が議会証言で偽証を行った内容が出てくる。
証言がロシアでのトランプタワー建設計画「モスクワプロジェクト」に及んだ時、コーエン被告は複数のウソをついたというのだ。