モラー氏は昨年5月に特別検察官としてロシア疑惑の捜査を始め、最終報告書をまもなく提出予定だ。

 今回の文書の中で、ロシア政府とトランプ側につながりがあった事実を指摘した。すでに疑いようのないレベルである。

 2015年11月、コーエン被告はロシア政府の要人から連絡を受けている。

政治、ビジネス的に驚異的な結果

 文書6ページ目にはその人物が「ロシア大統領(プーチン)」と「個人1(トランプ)」との面会を繰り返し求めてきたとのくだりがある。

 文書に個人名は記されていないが、明らかにウラジーミル・プーチン大統領とトランプのことを指している。

 そしてトランプ選挙対策本部に「政治的シナジー(相乗効果)」を提案してきたという。

 政治的シナジーというのは過去1年以上、内外で論じられているロシア政府との「共謀」のことだ。

 両者の面会により「政治的にもビジネス的にも驚異的な結果」がもたらされると言ってきたという。