「対話」「アイデア出し」「情報整理」「知識共有」といったデスクワーク以外の活動に対しても、それぞれに最適と考えられる場を複数、整備。また、「リチャージ」に対応する場は、カフェ風のスペースから、瞑想室までバラエティ豊かだ。こうした結果、今回のオフィスで設けられた個室は93にものぼるという。

オフィスの奥に配置された高集中スペース。集中力を高める配慮がされている一方、個人のデスクワークである高集中作業を減らすのが理想としている。
コワーク(低集中)スペース。固定でないだけでなく、ここですべての業務を行わず、活動ごとにふさわしい場へ移動することがポイントとなる。
対話エリア。ローテーブルとソファを組み合わせた、気軽に対話をする雰囲気を重視した対話の場は、オフィスのあちこちに設けられている。
リチャージエリア。カフェや瞑想室など、一見するとオフィスとは思えないようなさまざまな空間が、リチャージに対応する場として整備されている。

「活動」内容の割合を理想に近づける

 イトーキでは、内容に合った「場」で活動することで、その活動自体の生産性を上げるとともに、個々の活動の割合を見直し、全体としてオフィスで働く「質」を向上させることを目指している。

 たとえば、東京オフィスにおける「高集中」の個人作業は、現在36%だが、26%まで割合を下げることを理想とする。個々の活動に対する従来の割合と理想は次のとおりだ。