サテライトオフィス

 子育てや親の介護などの事情があれば、「家で働く」ことで、両立がしやすくなる。しかし、通勤時間が長い、終業後に自己啓発や副業をしたい、という事由もある。

 日本の住宅事情や、住宅には仕事に適した環境(机や椅子、プリンタなど)を整えにくいこともあり、最近は、サテライトオフィスの利用が活発化している。

 また、営業活動においては、訪問先と訪問先の間に、サテライトオフィスでウエブ会議や資料印刷などのテレワークができることで、効率よく仕事を進めることが可能になる。

 「女性のための在宅勤務」からスタートしがちだったテレワークだが、最近は、在宅勤務よりも、先にサテライトオフィス勤務のテレワークからスタートする企業も少なくない。

・向洋電機土木

 建設業ならではの現場事務所をICT化し、テレワークが可能なサテライトオフィスとして活用している。

・日本ユニシス

 自社サテライトオフィス(新宿・大手町・丸の内)で、毎月7000人以上が利用している。

・味の素

 サテライオフィス会社と契約し、全国140拠点のオフィスを利用可能。自社の事業所(全国11拠点)に加え、東京・大阪の社宅にもサテライトオフィススペースを設置している。

・アフラック生命保険

 首都圏を中心に全8か所にサテライトオフィスを設置。複合機やデュアルディスプレイなど、自席と同様の環境を整備している。

・SCSK

 全国に9拠点、合計で70席のサテライトオフィスを設置している。

・東急電鉄NewWork(バネルディスカッション)

 直営店21店舗。提携店99店舗で、大阪にも進出。契約企業数は約200社。利用登録社員は7万人。毎月のべ1万5000人が利用している。