「海運会社が船舶を発注する際、2プラス1、あるいは1プラス1という方式を取る場合が少なくない。2隻発注した後に1隻さらに発注するという意味だ」
「造船会社にとっては発注量を確保するためにはありがたいが、このプラス1は安い発注が普通だ。最近、韓国の造船会社が受けている注文はこういうケースが少なくない」(韓国紙デスク)
一皮めくると、大統領発言はこういうことだったようだ。
だから、保守系のメディアなどは「あまりに実態とかけ離れた楽観論だ」とばかり一斉に批判する記事を掲載した。
確かに、「ちょっとミスリードした」という印象は拭えない。
だが、ここぞとばかり大統領を批判するのも、少しアンフェアかもしれない。
というのも、多くの批判は、上記した一部だけを引用して、論じているのだ。
一部だけ切り取った批判も・・・
大統領発言には後段がある。
「…中小造船会社や、資材メーカー、自動車部品メーカーなどは、なお、仕事不足と資金の手当てに苦しんでいる。こういうときこそ政府が支援しなければならない」
「自動車部品メーカーの苦労を和らげるために借入金返済猶予など短期的処置や環境対応車、自動運転車など未来型産業に転換できるような研究開発支援など中長期的支援も模索すべきだ」
「中小造船会社に対する金融支援、高付加価値船舶開発のための支援など活力向上策にも積極的に取り組むべきだ」
つまり、苦しい会社が多いから政府もこれを支えようという趣旨だ。