この件について、スルガ銀行の不適切融資問題やスマートデイズ(かぼちゃの馬車)への原告側弁護、今回の一連のTATERU担当者による西京銀行への不適切融資を追求したわたなべ法律事務所の加藤博太郎弁護士に見解を尋ねてみた。加藤弁護士は「担保価値の維持のため管理会社について一定の基準を設けるのは理解できるが、一社限定で投資家側に選択肢がないとういのは問題となる可能性もある」と指摘。さらに「TATERUの融資の大半は西京銀行だったという情報と合わせて考えると、不適切融資は担当者による個別の問題にとどまらない可能性もはらんでいる」と回答した。

契約にはTATERU経営陣も同席

 ちなみに鈴木さんがこのアパート経営を契約した現場で、TATERU(旧インベスターズクラウド)の執行役員で宅地建物取引士の男性とも顔を合わせている。TATERUの経営陣が契約の内容を把握していたことは間違いない。

 また、鈴木さんは「団信」に入っていないという。

 団信とは「団体信用生命保険」の略で、住宅ローンの契約者が返済中に亡くなってしまったり、高度障害状態になってしまったりしたときにローンの残額を肩代わりしてもらえる住宅ローン専用の保険だ。ローン契約者に万が一のことがあっても、遺された家族が住宅ローンで経済的に困らないようにする生命保険の一種だと考えてもらえばよい。

 一般的に加入するのがあたりまえだが、鈴木さんは加入していない。なぜなのか?

「団信に入るとその分、コストがかかると言われたので入りませんでした」